Technology 私たちの技術領域
カーバイドを原料とするアセチレン誘導工業の「有機合成技術」を基にスタートした、日本カーバイド工業。
化学工業の発展とともに事業内容を拡げながら、時代や社会のニーズに技術で応え続けてきました。
“長年培った技術があるからこそ、新たな技術を生み出すことができる”自信と誇りを胸に、たゆまぬ努力と挑戦を重ねてまいります。


1935年より「有機合成技術」から歩みを進め、コア技術である「焼成技術」「樹脂重合技術」「フィルム・シート技術」を軸としながら、技術を融合させることで現在ではさまざまな事業を展開しています。例えば、当社の「フィルム」製品には、「重合技術」「粘・接着剤技術」「フィルム製膜技術」「印刷技術」「シート成形技術」と多くの技術が用いられています。
有機合成技術
カルシウムカーバイドを原料とするシアナミド誘導体に関わる合成技術や、これを展開して得られるビニルエーテルモノマー類に関わる合成技術、および電子材料用途で求められる精製技術及び脱金属技術をベースに、耐候性塗料のモノマー原料や、農薬・農薬中間体、生化学用薬剤、医薬原体、難燃剤、電子材料用の架橋剤、その他幅広い分野の製品を提供しています。
重合技術
有機合成技術をベースとした、主にアクリル樹脂系樹脂の設計や重合を行うための技術や、メラミン樹脂の初期縮合物等を重合するための技術です。これらの技術を用いて水系粘着剤、溶剤系粘着剤、非水系樹脂等の粘・接着剤製品やメラミン食器製造用のコンパウンドおよび半導体用金型クリーニング材等の製品を提供しています。
粘・接着剤技術
アクリル樹脂をベースとした水系粘着剤、溶剤系粘着剤の樹脂設計や樹脂配合、樹脂評価方法等に関する技術です。これらの技術を用いて多岐用途にわたる粘・接着剤製品やマーキングフィルム、再帰反射シート、ステッカー製品等を提供しています。
フィルム製膜技術
樹脂溶液を用いる溶液製膜技術と樹脂ペレット等を用いる溶融製膜技術を包括する技術です。これらの技術を用いて、薄くて均一なフィルムシートの製膜および得られたフィルムの積層化等を実現することにより、再帰反射シート製品、マーキングフィルム製品やステッカー製品を提供しています。またこの技術はセラミック基板の製法にも応用されています。
印刷技術
フィルムシートに対するインクジェット印刷、スクリーン印刷およびグラビア印刷の技術等を用いることにより、再帰反射シート製品、マーキングフィルム製品、ステッカー製品を提供しています。
精密金型加工技術
金型設計および精密で微細な金型加工に関する技術です。これらの技術を利用して作られた金型を用いて、プリズム型再帰反射シートや空中ディスプレイ用のリフレクター等の製品を提供しています。
シート成形技術
精密金型加工技術によって作られた金型を用いて光学プリズムシートを成形するための技術や、圧空成形等によりフィルムシートを成形するための技術です。この技術を用いてプリズム型再帰反射シート製品、空中ディスプレイ用リフレクターや立体エンブレム等の製品を提供しています。
粉体加工技術
粉体の混合や成形加工および造粒等に関する技術です。これらの技術を用いてメラミン食器製造用のコンパウンドや半導体用金型クリーニング材およびセラミック基板等の製品を提供しています。
セラミック焼成技術
粉体を混練しシート状にしたものを所定の形状に加工した後、焼成工程を経て小型で寸法精度の高いセラミック基板を製造する技術です。この技術を用いてチップ抵抗用の電子部品などを提供しています。