ミッションは「クロスマー」の可能性の追求。失敗から学ぶことが前進する力になる

現在担当している仕事

入社以来新しい樹脂材料の開発を担当しています。研究開発の対象はビニルエーテル系の高分子設計。当社ではすでにビニルエーテルポリマーの製品として「クロスマー(商品名)」を市場に供給しており、私の役割は「クロスマー」の新たな特性や物性を評価・検証し、その可能性を見出すこと。「クロスマー」は任意のモノマーとの組み合わせにより、さまざまな特性を発現します。医療向け材料やインキおよびコーティング材料、高機能粘着・接着材料、光学フィルム材料などの用途があります。研究開発の軸は、「クロスマー」ユーザーの新たな要望を受けたサンプル作成やその改善になります。その際大切なのは、開発したサンプルの今まで知られていない特性を常に意識すること。そこで見出した特性や物性が、新たな展開を拓く可能性があるからです。未知の領域に挑戦することで新しいモノを生み出していく実感が、やりがいにつながっています。

仕事で何かを発見した瞬間

以前、今までに行ったことのない分析手法でサンプル分析をしなければならないことがありました。通常1週間近くかかる分析でしたが、フィルムに関係する分析だったので、フィルム製品を扱う部署に相談に行くと、1日で分析結果が出てきました。当社にはそれぞれの分野のエキスパートが数多くいます。問題を自分なりに考え、行動することも大切ですが、それでも解決できない時は、その分野のエキスパートに聞いた方が、早く問題が解決し、自分の知見も広がります。サンプル分析の件以外にも、さまざまな場面で社内の関わりの大切さに気付いたことが、研究開発を進めるにあたって大きな支えになっています。

これまでで一番印象に残っている仕事

ユーザーからのサンプル改善の要望を受けて、その問題をクリアし次の評価に進んだことです。要望に応えるためにサンプル改善についてさまざまな検討を行いました。しかし理論通りに改善できない箇所があり、苦戦を強いられる厳しい局面に。状況を打開するためチームでミーティングを行った結果、これまで試みてきたさまざまな取り組みを全て振り返り、効果が得られる可能性のある改善策を絞り込み、実施することになりました。その結果、ユーザーの要望を満たすサンプルを提供することができました。一つの達成感があり、さまざまな可能性を検討して、試行錯誤することの重要性を感じました。

今後の目標

研究開発の現場というのは失敗の連続です。自分の思い描いた通りに結果が出ないのが当たり前です。しかし失敗がなければ前進はありえません。失敗の中にも貴重な情報があり、次のアクションにつながり、それが成功の道を切り拓いていきます。そのために大切なことは、ユーザー目線に立って、ユーザーの要望を的確に把握し、求めているサンプルを確実に提供していくことです。その継続が新しい材料として市場に普及・拡大していくことにつながっていくと思います。私が取り組んでいる「クロスマー」は未知の部分が多く、その分大きな可能性を秘めている製品。次代、次々代の「クロスマー」を生み出し、多くの人に使ってもらうこと、そして多くの人の役に立つことが、近い将来の目標です。

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