Research
Development
研究開発部門

自分が担当した製品が出荷された時は
何とも言えない達成感

研究開発センター|機能材料グループ セラミックチーム

製品開発

Yoneyama Kota

米山 浩太2020年入社 理工学部卒

入社を決めた理由

モノづくりに携わる仕事をしたいと考えていました。モノづくりの中でも上流の素材に関わる化学メーカーを中心に就職活動をしました。その中でも日本カーバイド工業は、機能化学品や機能樹脂などの素材だけでなく電子素材やフィルム・シートなど幅広い製品を展開しているということで興味を持ちました。私は学部から大学院への進学時に研究室を異動しているのですが、それにより全く異なる研究分野では考え方や物の見方が大きく違うということを経験し、自分の考え方を広げることが出来ました。研究拠点が富山県に集約されており、全く異なる研究開発をしている人が近くにいる環境にも魅力を感じました。
また、幼少期に新潟県糸魚川市に住んでいたことがあり、北陸での生活が自分に合っていると思ったことも、入社を決めた理由の一つです。

 

現在担当している仕事

スマホやパソコンなど、あらゆる電子機器に必要不可欠なセラミック基板を担当しています。セラミック基板事業は、グループ会社である株式会社北陸セラミックと、タイのチェンマイ近郊にあるELECTRO-CERAMICS(THAILAND)CO.,LTD.の2社で連携をして行っています。私たちセラミックチームのメンバーは、日本カーバイド工業の研究開発センターと北陸セラミックの兼任となっており、日中は殆どの時間を北陸セラミックで過ごしています。入社前は、研究職では研究開発のみを行う生活を想像していたのですが、実際には製造に近いところでの仕事にも携わることが出来ます。
いま、私が担当しているのは、厚膜印刷基板と呼ばれる製品です。自分が担当した製品が無事に量産され、出荷された時は何とも言えない達成感があります。厚膜印刷基板は素材ですので実際に製品として目にすることはありませんが、エンドユーザーの名前を聞いて、自分が使っているスマホのメーカーだと知った時は、この掌にあるスマホの中に自分が開発した基板が入っているんだ、と感動しました(笑)。縁の下の力持ちのような仕事だと感じています。
また、次世代技術の開発も担当しています。

 

仕事で大切にしていること

「挑戦すること」です。今、次世代技術の開発にも取り組んでいます。今までにない技術を開発するために、新しい機械や原料などを検討する毎日です。学生時代の研究とは全く異なる分野であり、まだ経験も浅いため、知らないことや今までやったことがないことも多くあります。しかし、そこで萎縮してしまっては前に進むことは出来ず、新しい製品や技術の開発は出来ないと思っています。また、挑戦していかないと自分自身の成長にも繋がらないと感じています。

これまでで一番印象に残っている仕事

普段の業務では全く異なる研究をしているメンバーがチームを組み、部門の垣根を越えてテーマを創出する「CI活動」が印象に残っています。私のチームは、レーザーを使って銅配線を作るフィルム・シートの開発をテーマに議論しました。自分には無い発想や着眼点があったり、様々な意見が聞けたのが面白かったです。最終報告では発表者もやらせてもらい、緊張しましたが、これも「挑戦」でした。この活動を自分の研究にも生かそうと、セラミック基板に銅配線を作れるか試してみたりもしました。
それと、最近、北陸セラミックがホームページをリニューアルしたのですが、トップページに掲載するキャッチコピーに私のアイデアが採用されたのも嬉しかったです。どんなコピーかはぜひ北陸セラミックのサイトで確認してみてください(笑)。

プライベートについて

会社の独身寮に住んでいます。平日の朝と晩は食事が出ます。仕事で疲れて帰ってきてもすぐにゴハンが食べられるのはありがたいですね。お風呂とトイレは共用なので、スタッフさんが掃除をしてくれるのも助かります。
日中は北陸セラミックにいることが多いので、同期とは殆ど職場で顔を合わせられませんが、困ったことや聞きたいことがあると、すぐに部屋を訪ねて話を出来ます。金曜日の夜は同期で集まってゲーム大会をすることもあります。
富山は自然が豊かなことが最大の魅力だと思います。社会人になってから新しい趣味として、キャンプとスノーボードをはじめました。キャンプは同期や友人と行くだけでなく、天気のいい日には突発的にソロキャンプに出かけることもあります、スノーボードは新潟の妙高や長野の白馬のスキー場に行くことが多いです。春~秋はキャンプ、冬はスノーボードをしているので、オールシーズンで休日は自然の中で過ごしていることが多いです。

今後の目標

まずは、セラミックチームで一人前の研究者になることです。
その上で、別の分野の研究開発にも挑戦し、その分野でもエキスパートになることが目標です。セラミックだけでなく他の分野の研究者としても一人前となることで、特定の複数の分野のエキスパートという自分にしかない強みを見出していきたいと考えています。