Research
Development
研究開発部門

いつか自分がゼロから開発した製品を
世に送り出したい

研究開発センター|フィルム・シートグループ 反射チーム

製品開発

Aimono Ataru

四十物 中2017年入社 環境応用化学専攻卒

入社を決めた理由

学生時代は有機合成化学の研究をしていたので、製薬会社を志望していました。しかし就職活動を進めていく中で、機能性の材料を作っているような化学メーカーの研究職も面白いと思うようになりました。その中でも日本カーバイド工業は、医薬品の原料や多機能な粘着剤、看板に貼るフィルム、道路標識に使われる反射シートなど、幅広い分野の製品があって、この会社に入ると色々な業務を経験できると思い、志望しました。また、学生時代に国際学会に出席した経験から、いつか海外で働きたいという希望もありました。海外拠点があり、若いうちから海外に行くチャンスがあると聞いたのも、入社の決め手となりました。

現在担当している仕事

世界中の道路標識や工事看板に使われる再帰反射シートと、海外のカーナンバープレートに使われる再帰反射シートの開発に携わっています。入社前から、機能化学品や機能樹脂の研究は、何となくイメージすることができたのですが、フィルムについては知識もありませんでしたし、研究開発職としてどんなことをするんだろうと不思議に思うことばかりでした。再帰反射シートという製品は、薄いシートの中に高精細な技術が詰め込まれています。学生時代の専攻とは全く異なる分野ですが、だからこそ興味が沸き、ゼロから技術を習得してみたいと、反射チームへの配属を強く希望しました。現在は、今ある製品をよりさらに高性能なもの、より機能的に光をコントロール出来るようなものを開発できるよう、日々研究業務に取り組んでいます。

仕事で大切にしていること

「失敗を恐れないこと」です。研究開発では、課題に対して予測を立て、その予測に向けた対策を考え、実験し、評価していくわけですが、予測に反する結果が出てしまうこともあります。むしろ、予測や計画通りにいかないことの方が多いです。しかし、それを失敗と捉えるのではなく、経験が増えたのだとポジティブに捉えるようにしています。そういった経験が、別の課題にぶち当たった時にヒントになったりするんです。
逆に言うと、結果と予測がぴったり合った時の達成感は、研究開発の醍醐味ですね。

これまでで一番印象に残っている仕事

私が入社する直前に、国内4カ所に分散していた研究開発部門が統合され、富山県に研究開発センターが完成しました。それ以来、自由な発想で新しい開発テーマを発掘することを目的として、それぞれの分野の研究者が部署を超えたチームで取り組む活動が導入されています。
担当している分野や製品が違うと、同じ研究開発センターのメンバーでも、物事の捉え方や発想が全く異なります。1年毎にチーム編成やテーマは変わりますが、様々な分野の研究者が集まって議論することで、こんな考え方ややり方もあるのかと新たな発見があり、良い刺激になります。今後、自分の研究業務の中でも生かされると思います。

今後の目標

やはり研究者としては、これは自分がゼロから開発した製品だ、というものを世に送り出したいですね。日本カーバイド工業の製品は、原料や材料が多いですが、再帰反射シートは、最終製品が生活している中で見られる。自分が開発した製品を街で見つけて、家族に自慢したりできたら最高です。
海外でも働いてみたいです。日本カーバイド工業の再帰反射シートは、海外で使われているものが圧倒的に多いので、実際に使われている国で生活することで、研究や開発に活きることもあると思うのです。