藤井 孝男
1984年4月入社
工業化学科卒
化成品開発研究部長
竹歳 聡志
1993年4月入社
物質工学科卒
化成品開発研究部
機能樹脂チーム
中野 宏人
2002年4月入社
物質工学系専攻修士了
化成品開発研究部
機能樹脂チーム
2002年から顧客と共同開発を進めていた再剥離型粘着剤の開発テーマ。
トップ同士の会談、先方社長から当社社長に「必ず仕上げて欲しい!」という強い要請を受けた。2003年初春には、社長の直轄プロジェクトとして、化成品開発研究部機能樹脂チームのメンバーが中心となり、本格的に始動した。
中核となるメンバーは、入社以来一貫して機能樹脂の製品開発に携わってきたグループリーダーの藤井、機能フィルムの製品開発を長く担当していた竹歳、そしてまだ入社1年目の中野の3人。必要に応じてほかのメンバーもプロジェクトに加わるなどフレキシブルな体制が敷かれた。
「大きな期待のかかるプロジェクト。完成までの期限が切られたものの、開発はまだ5合目で全く先の見えない段階。強烈なプレッシャーでしたが、“このメンバーならやりとげる”という確信がありました。」
「ハガキのプライバシー保護シールなどの剥がすことも可能な粘着剤。新製品開発が今回のテーマ。しっかり貼れて、剥がしやすい、安定的に量産できるなど、顧客が求めるさまざまな機能を実現するためにクリアしなくてはいけない課題がたくさんありました」
竹歳と中野が中心となり、試行錯誤を繰り返し、実験を続ける毎日が続いた。おもに中野が樹脂の合成を竹歳が配合の設計を担当した。
プライバシー保護シールなどに
使われています。
「新人なのに、部門の最重要プロジェクトを任されるとは思ってもみませんでした。最初のころは藤井さんや竹歳さんに教わってばかり。さまざまな素材を組み合わせ、実験を繰り返すのですが、なかなか思うようにはいかなかったですね」
中野と竹歳は当時同じ社員寮に住んでおり、帰宅後も深夜遅くまで議論を交わしたという。
「昼間は会社で、夜は寮で1日中どうしたら上手くいくかということを考えていました。ほかの合成の方法はあるのか、合成した樹脂にどのような添加剤を入れるといいのか、それじゃ添加剤も自作しようなどと、議論が尽きることはありませんでした。休みはあまり取れなかったですが、今思えばすごく充実していたと思います。仕事が楽しくて仕方なかったですね」
お客様との共同開発。できあがった試作品はすぐに先方に届けられ、先方の評価結果はすぐにフィードバックされた。
「私は実験の結果から方向性を決定したり、顧客との交渉窓口として進捗状況の打ち合わせをしたり、裏方として2人をサポートする立場でした」
しかし、悶々とした状況は長く続いた。こちらの性能を優先すると、あちらの性能が落ちてしまう。性能のバランスを追求しても、要求レベルには達しない。